医学生あずまのメモ帳。

医学生が気になったことを適当にまとめるブログです。

国試勉強の盲点 内分泌:糖代謝

 

 

 

  • 1型糖尿病
  • 2型糖尿病
  • ミトコンドリア糖尿病
  • 糖尿病ケトアシドーシス(DKA)
  • 高血糖高浸透圧症候群(HHS)
  • 低血糖症

 

 

【1型糖尿病】

  • 口渇、多尿、多飲、体重減少が短期間に出現する。(2型との鑑別)
  • インスリン欠乏⇨糖利用障害⇨脂肪分解促進⇨尿中ケトン体(+)
  • 抗GAD抗体(+)、抗インスリン抗体(+)。劇症1型では(ー)
  • インスリン分泌低下を見る:①グルカゴン試験、②Cペプチド測定
  • インスリン抵抗性なし。
  • 経口血糖降下薬は無効
  • インスリンと食事・運動療法が大切。
  • 劇症1型:自己抗体(ー)、数日の経過。
  • 緩徐進行1型:初期は2型っぽく経過。でも自己抗体(+)
  • インスリン負荷試験:視床下部下垂体系の負荷試験。引っ掛け選択肢。

 

 

【2型糖尿病】

  • 自然経過のイメージ:生活習慣悪い⇨肥満⇨食後血糖値上昇⇨糖毒性でインスリン分泌低下・抵抗性アップ⇨空腹時血糖値上昇⇨インスリンの効果が下がる⇨痩せる
  • 多くは無症状。(1型との鑑別)
  • 進行すると、口渇・多飲・多尿・体重減少。
  • 体重減少はインスリン作用の低下による。(エネルギーを血中から組織へと溜め込む作用が低下)
  • OGTT検査は、DMの診断がついている場合、著しい高血糖、ケトン体(+)では行わない。
  • 診療の流れ:①病型分類、②血糖コントロール、③合併症の評価
  • 運動療法の禁忌:空腹時血糖>250、尿ケトン体(+)、心肺機能異常、腎不全、自律神経障害、増殖網膜症、感染症
  • 特殊な合併症:黒色表皮腫、Charcot足、糖尿病性デルモパシー、リポイド類壊死症、環状肉芽腫など
  • インスリンは皮下注射、注射後は揉まない、インスリン製剤は未使用は冷蔵庫で保管し使用中は常温で保存、撹拌が必要なのは混合型。
  • インスリン治療では、低血糖と低Kに注意。

 

 

【ミトコンドリア糖尿病】

  • 母系遺伝⇨病歴チェック
  • インスリン分泌低下が病態。
  • 難聴・乳酸アシドーシスの合併。
  • インスリン療法が第一選択。
  • 1型DM+母系、難聴、乳酸アシドーシスのイメージ

 

 

【経口血糖降下薬】

  • 作用機序は4つ。種類は7つ。
  • インスリン抵抗改善:①ビグアナイド(糖新生抑制)、②チアゾリジン(インスリン感受性改善)
  • インスリン分泌促進:③DPP-4阻害薬(インスリン分泌を促進するインクレチンがあり、インクレチンを阻害するDPP-4を阻害する。)、④スルホニルウレア(長時間作用)、⑤グリニド薬(短時間作用)
  • 吸収阻害:⑥αグルコシダーゼ阻害薬(腸管内での糖の分解を抑制し、糖の吸収を抑える)
  • 排泄促進:⑦SGLT2阻害薬(糖の再吸収阻害)
  • 副作用
  • ビグアナイド⇨乳酸アシドーシス
  • インスリン分泌促進⇨低血糖

 

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画像は糖尿病治療のエッセンス2017より引用。

http://dl.med.or.jp/dl-med/tounyoubyou/essence2017.pdf

 

 

【糖尿病ケトアシドーシス】

  • 1型DMのインスリン自己中断、感染症⇨インスリン欠乏
  • 2型DMのソフトドリンク多飲⇨糖毒性⇨インスリン作用低下
  • 症状:口渇・多飲・多尿・嘔吐・腹痛
  • 尿中ケトン体(++)
  • 脱水はあるけど、そこまでなので血中Na増加なし。
  • 病態のメインはケトアシドーシスで意識障害。あと脱水。
  • 治療:①生食、②速攻型インスリン静注+持続静注。低血糖の他に、低K血症と脳浮腫に注意!血糖は一気に下げない。じわじわと。
  • 脳浮腫⇨意識障害、頭部CT。
  • 低K血症⇨U波
  • アシドーシスは補正しない。Kが下がるとともに下がってくるのでOK

 

 

【高血糖高浸透圧症候群】

  • 2型DMの感染、脱水、下痢⇨脱水+高血糖
  • 尿中ケトン体(+/ー)
  • 高度の脱水⇨血中Na増加
  • 治療:生食とインスリン(DKAと同じ)

 

 

【低血糖】

  • インスリン増加性:インスリーマ、インスリン自己免疫症候群、ダンピング症候群、インスリン過剰注射
  • インスリン低下:下垂体前葉機能低下、副腎皮質機能低下、糖原病
  •  交感神経症状+中枢神経症状
  • 脳に不可逆障害をきたしうるので、注意。